2004年度 過去の放送内容 BNUメールマガジン・バックナンバー
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♪ようこそBOUSAIカフェ!番組レポート(2004-10-09)♪
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今日10月9日(土)のパーソナリティーは、
FMきららの井上和章(a.k.a.カズ)さん。
ゲストは、日本通運渇F部支店、
所長の今坂昭二さん(山口県トラック協会宇部支部長)と
管理課長の伊藤範久さんでした。
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■今日のテーマは、
「災害時の物流を支える」です。
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10月9日は「トラックの日」
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▼国内の貨物輸送量
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国内貨物輸送量(14年度資料)は、年間59億tあり、およそ53億t(90%)が
トラックで輸送されています。そのうち自家用トラック(白ナンバー)は、
25億tで43%、営業用トラックは28億tで48%を運んでいます。
ただし、自家用トラックは803万台で、営業用トラックは135万台です。
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▼緊急・救援輸送について
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物流は電気、ガス、水道などと同じくライフラインのひとつです。
トラック運送業界では、自然災害など緊急時には国や自治体と連携し、
緊急・救援輸送を優先かつ迅速に行います。自治体の要請をうけ
出動する車両には前後に緊急物資輸送車と表示がされ、災害地域に
救援物資を輸送します。
平成7年1月の阪神淡路大震災に際しては、緊急・救援輸送に
述べ4万台のトラックが出動しました。
平成9年の島根県沖のロシア船籍「ナホトカ号」の重油流出事故では、
重油回収用の空ドラムなどの搬送で述べ1千台を超える出動をしています。
平成10年8月 東日本集中豪雨
平成12年3月 北海道有珠山火山活動
平成12年6月 三宅島火山活動
平成12年9月 東海地区の大雨
にも出動しています。
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▼日本通運さんの防災への取組み
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日本通運さんは、災害救助法における指定公共機関となっており、
その内容は、「災害時における緊急物資、復旧物資輸送等に必要な
貨物自動車の供給確保に関すること」です。
山口県では、毎年、大地震や風水害などの災害に備えて訓練が
行われていますが、日本通運さんは、大規模な電柱倒壊を想定した訓練で
倒れた電柱や新しい電柱の輸送を行うなど、毎年、訓練に参加されています。
また、宇部市の防災会議に参加されています。
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▼トラックのいろいろ
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営業用トラックは、属に緑ナンバーと言われ、ナンバープレートが
緑地に白色文字になっています。(自家用車とは色が逆)
軽トラックは、黒地に黄色文字です。
営業用車両は、運ぶことで運賃対価を得て商売をすることを
許可された車です。
バス・タクシーも同様で、バス・タクシーは人、トラックは荷物です。
トラックというのは、一般的に2t、4t、10tトラックなどと言われていますが、
大まかな積載重量のことです。
道路運送車両の保安基準で大型・中型・小型の3区分とされており、
大型は車両総重量8tもしくは最大積載量5t以上(大型免許が必要)、
ナンバープレートも一回り大きい(44cm×22cm)1ナンバーです。
中型は車両総重量8t未満かつ最大積載量2t以上5t未満
(普通免許で運転可能)で、マイカーと同じ大きさのナンバープレート
(33cm×16.5cm)の1ナンバーです。
大型・中型は、共通して長さ12m幅2.5m高さ3.8m以内となっている関係から
来年から中型免許が新設され、新設以降は普通車免許ではトラックに限り
小型車の運転しかできなくなるそうです。
小型は最大積載量2t以下、長さ4.7m幅1.7m高さ2m以内で、4ナンバーです。
車の自重もほぼ最大積載量程度あります。
排気量は、軽四で660cc、2tクラスで4000cc、4tクラスで8000cc、
10tクラスでは12000ccもあります。
日本通運株式会社
http://www.nittsu.co.jp/
(社)山口県トラック協会
http://www.paradise-mall.co.jp/ytruck/
以上、ようこそBOUSAIカフェ!番組レポート(2004-10-09)でした。